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2007年02月17日(土) 00時00分

【広域】 保険料誤収納と申請書紛失 三重社保事務局でミス2件 中日新聞

 三重社会保険事務局は16日、保険料の収納処理誤りと申請書紛失の2件のミスを公表した。申請書紛失は昨年10月下旬に把握していたが、4カ月にわたって公表しておらず「怠慢だった」と謝罪した。

 保険料の収納誤りは、津社会保険事務所の女性国民年金推進員(54)が昨年8月、名張市内の男性(29)から未納保険料として1万3580円を受け取った際、登録機に基礎年金番号を1番間違えて入力。その番号の大阪市内の女性(29)から必要のない保険料を受け取ったことになり、女性に同額を還付してしまった。

 男性とこの女性がたまたま同じ生年月日だったため機械がチェックできなかった。

 申請書の紛失は、松阪社会保険事務所の国民年金課職員が昨年7月、松阪市と明和町に住む21−28歳の男女5人分の国民年金保険料の免除申請書などをなくした。申請書には氏名、住所、生年月日、性別などが書かれていた。

 同課の職員6人は全員「心当たりがない」と話しているため、現在も誰が紛失したか分かっていないという。

 同事務局は「外部に情報が流出した形跡はなく、誤って廃棄された可能性が高い」としている。

 同事務局は昨年10月下旬に事務所側から報告を受けたが公表していなかった。この日の会見で「仕事が立て込んでいた」「失念していた」などと理由を説明した。

 (沢田敦)


http://www.chunichi.co.jp/00/mie/20070217/lcl_____mie_____002.shtml