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2007年02月17日(土) 12時22分

放射性物質 漏えい跡 連絡3時間の遅れ読売新聞

 鏡野町の日本原子力研究開発機構人形峠環境技術センターの製錬転換施設で、放射性物質のウランを含む廃液漏れの痕跡が見つかった問題で、同センターから同町など周辺自治体への通報は、非管理区域での汚染が確認された16日午後0時45分から約3時間後と遅かった。同センターが現地対策本部を設置したのは午後3時48分。原子炉等規制法に基づき、午後3時55分に文部科学省に通報後、施設がある鏡野町など周辺自治体には同4時10分ごろにファクスで連絡をした。

 連絡を受け、県は周辺3か所に設置している測定局でガンマ線などを調べているが、日常と変化はなく、同センターに職員2人を派遣、原因調査や今後の対応を協議する。県は「協議していたのだろうが、もう少し早く通報してほしかった」とした。

 津山市役所で記者会見した同センターの片岡忍・総務課長代理は「あってはならないことがおきた」と説明。漏れた時期については「現時点ではわからない」と述べ、各自治体などへの連絡が遅れたことについては「申し訳がないとしかいいようがない」と謝罪した。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okayama/news004.htm