使い捨て紙おむつの尿漏れ防止機能をめぐり、特許を侵害されたとして大王製紙(愛媛県)が王子ネピア(東京)に約2億9000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は15日、王子ネピアに約1億円の支払いを命じた。
設楽隆一裁判長は「ネピア製品『ドレミ』の前後からの尿漏れ防止技術は大王製紙の特許に含まれるが、特許出願時には似た構造の発明が複数存在していた」と判断。大王製紙が受け取るべき対価は、ドレミの2002年5月から昨年9月までの売り上げ約144億円の0.7%と算定した。
判決によると、大王製紙は接着剤でできた薄い膜を紙おむつ内に設置することで、吸収された尿が前後から漏れるのを防ぐ技術を特許出願、1995年に登録された。
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