自民党内で15日、山崎拓前副総裁が北朝鮮の拉致問題の進展がなければエネルギー支援に応じないとの日本政府方針に否定的な見解を示していることに批判が相次いだ。
町村信孝前外相は町村派総会で、山崎氏の見解を念頭に「党内でああだこうだ言う人がいるが、安倍内閣の足を引っ張り、北朝鮮を利する発言だとどうして分からないのか。誠に不可解な思いでいっぱいだ」と強調。
丹羽雄哉総務会長も記者団に「国益のために発言し、行動するという基本を踏まえないと困る」と述べた。
これに対して、山崎氏は山崎派総会で「朝鮮半島の非核化は国際協調で解決すべき問題で、日本だけ協力しないというわけにはいかない」と指摘。「核問題の早期決着を図り、かつ拉致問題を同時並行的に解決する必要がある」と反論した。
ZAKZAK 2007/02/16