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2007年02月16日(金) 00時00分

爆弾密輸「イラン部隊関与」と非難 大統領朝日新聞

 ブッシュ米大統領は14日の記者会見で、イラクへの高性能爆弾の密輸にイラン政府が関与しているとの疑惑について、「私が確かに言えるのは、アルクッズ旅団(イラン革命防衛隊内の部隊)はイラン政府の一部であり、彼らがこうした高性能の仕掛け爆弾を供与し、それが我々の兵士を殺傷しているということだ」と非難した。さらに「私は何らかの手段を講じる。我が軍の兵士を守る」と対抗策をとる意向を示した。

 ただ、「アフマディネジャド(大統領)や、イラン政府の最高指導層がこの部隊に命令を下したかどうかは、我々には分かっていない」として、イラン首脳部の関与があるかどうかは明言しなかった。

 一方、核実験までした北朝鮮と、核開発疑惑の段階にすぎないイランをめぐる外交姿勢の違いについての質問も出た。大統領はイラン問題で「英独仏と中ロが(強制力を持つ)国連憲章第7章に基づく安保理決議で一致したのは外交の成果だ。複数の国で対応するしか強い外交はあり得ず、この場合は国連を通じてそうしている」と述べ、どちらの国に対しても、多国間外交を重視することで米国の姿勢は一貫していると主張した。

 1月初めまで政権内で対北朝鮮強硬路線を主張していたボルトン前国連大使が今回の6者協議の合意を強く批判していることについては、「彼の見方には全く同意できない。これが良くない合意だという分析は単に間違っている」と反論。「私はほかの参加国を我々と同じ席につけることで、北朝鮮問題での力学を変えた。我々は突破口を手に入れた」と主張した。

 ただし、「北朝鮮は合意を実際に順守することで自らを証明しなければならないという意見は正しい」とも指摘し、北朝鮮が合意にそむかないよう行動を注視していく姿勢を示した。

http://mytown.asahi.com/usa/news.php?k_id=49000000702160006