陸上自衛隊は16日、無断で持ち込んだ私有パソコンから、機器類の操作に関する教育訓練資料などを、ファイル交換ソフト「ウィニー」を介してネット上に流出させたとして、第14旅団第14特科隊(松山市)所属の3等陸曹(32)を減給2か月(5分の1)、上司の中隊長の3等陸佐(48)を戒告の懲戒処分にした。
陸自によると、3曹は2002年8月〜03年3月、無断で私有パソコンを部隊に持ち込み、自宅に持ち帰った後もデータを消去しなかった。
また、昨年4月に防衛省が情報流出防止の抜本的対策をまとめた以降も、無断で私物の記録媒体を使って業務用データを自宅に持ち帰っていた。同7月に自宅のパソコンでウィニーを使った際、ウイルスに感染した。