12分の1の縮尺で手作りされた蒸気機関車C62の模型が18日、約20年ぶりに整備され、野田市の街を走る。全長約180センチで、プロパンガスを燃料に力走する。
3年前に84歳で亡くなった野田市中根の古谷勝之助さんが製作した。鉄道好きで、設計図を自ら描くことから始め、約4年かけて77年に完成させた。連結した台座には子どもが乗れる。茨城や埼玉からも声が掛かり、子どもたちの笑顔を運んだ。
約10年後に自宅倉庫にしまわれたが、息子の勧さん(60)が定年退職を機にSL模型の復活を考えた。同時に街おこしのイベントに取り組むグループからも話が舞い込んだ。「手伝ってくれる人がいるなら」と、1月中旬から急ピッチで整備を進めた。
鉄道や機械好きの4、5人が集まり、分解、整備をし、小学生たちも約50メートルのさび付いた専用レールを黒く塗り直す作業を手伝った。11日には約40メートルの試走にも成功。勧さんは「みなさんの協力のおかげ」と喜ぶ。
SL模型が走るのは野田市野田のキッコーマン本社前などである「MURASAKIまつり」の会場で、午前10時から。問い合わせは実行委員会(電話04・7123・0021)へ。
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