山形市に本籍がある東京都在住の男性(20)が、20年間戸籍上「長女」となっていたことが15日、分かった。山形市は出生届などとの照合を怠ったためだと認め、男性側に「申し訳ない」と謝罪した。
山形市によると、男性の母親が13日、男性の姉のパスポートを取得するために戸籍謄本を取得した際、長男が「長女」と記載されていることに気付いた。
男性自身も1997年にパスポートを取得した際、戸籍謄本や住民票を提出しているが、誤りは見つからなかった。山形県パスポートセンターは「チェックは複数回行い、(誤りがあれば)旅券発行はあり得ないのだが」と首をひねる。
戸籍の訂正は誤記載の部分に訂正線を引くか、戸籍を作り直す「再製」するしかないが、いずれも訂正の跡が残る。同市は「とりあえず訂正線で直し、その後は先方と相談したい」としている。
ZAKZAK 2007/02/15