東京都板橋区の東武東上線ときわ台駅で、踏切に入った自殺志願の女性(39)を助けようとして電車にはねられ、死亡した警視庁板橋署常盤台交番の警部=2階級特進、宮本邦彦さん(53)の告別式が15日、同区舟渡の戸田葬祭場でしめやかに営まれた。
同期の鍋田陽一警視が弔辞を読み上げ、「こういう形で再会するなんて痛恨の極み。警察官として完全燃焼したのだと信じます。私たちは、あなたの警察官魂を引き継ぎ使命を果たしていく」と宮本さんの霊前に力強く誓った。
宮本さんが好きだった森山良子さんの曲が流れる中、参列した親族や警視庁の伊藤哲朗総監をはじめとする警察関係者ら約550人が焼香し、最期の別れを惜しんだ。
喪主をつとめた妻の礼子さん(53)は「夫の性格を考え、これが天命だと受け入れようと努力しています。お父さんの行為を誇りに思います」と声をつまらせながらあいさつした。
ZAKZAK 2007/02/15