信販大手のオリエントコーポレーションが2007年3月期に大幅な連結最終赤字に転落する見通しであることが15日、明らかになった。利息制限法の上限(年20%)を超える「過払い利息」の返還請求に備えて、引当金を大幅に積み増すため。これを受け、親密な取引関係にあるみずほフィナンシャルグループ(FG)は、第三者割当増資の引き受けを含め再建支援の検討に着手した。
関係者によると、オリコの連結最終赤字額は最大で2000億円を超える可能性があるという。従来予想は392億円の連結最終黒字だった。これに伴い、主力取引銀行でみずほFG傘下のみずほ銀行とみずほコーポレート銀行は数千億円規模に上るオリコ向け融資の貸し倒れリスクに備え、07年3月期に引当金を積み増すとみられ、みずほFGの業績にも一定の影響が及ぶ見通し。
オリコは同日午前中に取締役会を開き、みずほへの支援要請を決議する。みずほFGも財務の健全性を引き続き維持できる見通しとなっているため、オリコの増資引き受けを前向きに検討するとみられる。
ZAKZAK 2007/02/15