笛吹市の男性職員が3年間にわたり計約5900万円の水道工事を無断発注していた問題で、市は14日、現地調査のため、地中の水道管を市内3カ所で掘り返した。職員や市議ら約40人が見守る中、施工個所をチェックした結果、いずれも新たな問題点は見つからなかったという。
業者は道路のアスファルト下を深さ約1メートルまで重機で試掘し、水道管の接合部を見つけた。市の担当者は設計図や写真と見比べながら、管の大きさや素材などを入念に調べた。
現地調査は、工事書類を審査した監査委員が「地中の水道管が図面通りに施工されているか確認する必要がある」と指摘したため、実施が決まった。
この問題は、笛吹市の40代の職員が旧石和町時代の03年度から3年間、31件約5900万円の水道工事を必要な事務手続きをせず、市内8業者に発注したもの。市は先月末に調査委員会の報告書をまとめ、「職員1人の責任でなく、組織体制上の問題」と結論づけた。
関係職員の処分について、望月健二助役は「早ければ来月初めには下したい」と話した。
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