オリコは資本の大幅な減少が見込まれるため、主力取引銀行のみずほフィナンシャルグループに対し、グループ会社入りを前提に資本増強の協力を要請したことも明らかにした。みずほ側も具体的な支援策の検討に入った。今後、オリコはみずほと資本・業務提携しているクレディセゾンなどとの関係強化も想定される。消費者金融や信販・カード各社の収益環境は悪化しており、生き残りを懸けた業界再編が一段と加速しそうだ。
オリコは昨年十月にも業績を下方修正し、純利益予想を五百六十億円から三百九十二億円に引き下げた。この時点では、グレーゾーン金利部分に関する顧客からの過払い金利返還請求に備える引当金を百二十六億円積み増していた。しかし損失を厳格に見積もった結果、引当金が大幅に膨らむ見通しとなった。
また個人向け融資の金利引き下げや総量規制などで収益が悪化していくことを踏まえ、将来の黒字を前提に計上していた「繰り延べ税金資産」を取り崩す。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20070215/eve_____kei_____001.shtml