調べでは、小林社長らは聴覚障害者らに「銀行よりも高い金利を払う」などと持ちかけ、実際には利息を払える状態でなかったのに計数千万円を預かって、だまし取った疑いが持たれている。
小林社長らは二〇〇〇年夏ごろから、福祉機器販売の人脈や聴覚障害者の口コミを利用し、「銀行より高い金利を払う」などと手話やチラシで勧誘していた。警視庁などは、首都圏や東海地方を中心に、約二百五十人から計二十二億円を集めたとみている。
小林社長らは一九九九年一月に「パラダイスプランニング商会」の業者名で都に貸金業登録。二〇〇〇年七月に宿泊施設等運営会社「ウイング」を設立して神奈川県湯河原町のホテルを買収し、〇二年に障害者や高齢者向けの福祉施設をオープンさせた。施設や福祉機器販売の利益などで年6%の利息を約束したが、福祉施設は定員に満たず経営は苦しかった。
この事件をめぐっては昨年八月に山梨県の聴覚障害者六人が、詐欺容疑などで社長らを同県警に告訴。警視庁が九月初めに出資法違反容疑でコロニーワイズ社など十一カ所を捜索し、十二月に同県警との合同捜査本部を設置していた。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070214/mng_____sya_____008.shtml