13日午後4時40分ごろ、三重県亀山市太岡寺町の桜川で、小魚やナマズなど数十匹が死んでいるのを近くの住民が見つけた。
連絡を受けた中部地方整備局三重河川国道事務所が水質を簡易検査したところ、最大で環境基準の500倍に達する1リットル当たり5ミリ・グラムのヒ素が検出された。
川の水は上水道には利用されていないが、桜川が流れこむ鈴鹿川の下流の一部では井戸水を利用している地域もある。
同事務所ではきょう14日、詳しく水質を検査するとともに、汚染の原因を調べる方針。
同事務所の調査によると、死んだ小魚などの死骸(しがい)は200〜300メートルにわたっていた。桜川は鈴鹿川の支流で、近くの工業団地から工場排水が流れ込んでいた。同事務所と亀山市は、工業団地からの排水が桜川に流れ込まないよう措置を取った。