家宅捜索を受けているのは、梁山泊本社のほか、同社の関連会社(大阪市西区)や、株売買の名義人だった北海道内や都内の個人宅。山口組系暴力団幹部も含まれている。株価が操作された疑いが持たれているのは情報通信サービス会社「ビーマップ」(東京都文京区)の株。
大阪府警などの調べでは、梁山泊の元幹部は、一般投資家にビーマップ株の取引が活発なように誤解させて取引に誘い込むために、05年初めごろ、同社関連会社の社員らと共謀して、複数の法人名義や数十人の個人名義で同社株の売買を繰り返し、株価を操作した疑い。ビーマップ株は04年末ごろまでは、1日数百株台の出来高だったが、05年3月上旬には1日4千株を超えるほど取引が活発化し、株価も約10万円から30万円台に跳ね上がった。
府警などは元幹部らが出来高を多く見せかけて株価をつり上げ、持ち株を高値で売り抜けようとしたとみて、押収資料の分析を進め、容疑を裏付ける。
梁山泊はパチンコやパチスロの攻略法の情報を提供する会員制サービスや攻略本の出版などを手がけ、帝国データバンクによると、06年5月期の売上高は約63億1600万円。
http://www.asahi.com/national/update/0214/TKY200702140235.html