加藤裁判長は「(感染症の原因は)院内感染でない可能性があり、病院の衛生管理にも不備はなかった」と判示。一方で、「感染症にかかった後、必要な検査を実施するのが遅かった」と病院側の責任の一部を認めた。
判決によると、長女は02年9月、劇症肝炎治療のため同病院で生体肝移植手術を受けた後、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に感染していることが分かり、敗血症などを発症して11月に死亡した。
同病院は「主張が受け入れられず、誠に遺憾。判決を検討し、適切に対応したい」としている。
http://www.asahi.com/national/update/0214/NGY200702140009.html