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2007年02月14日(水) 03時00分

ガス器具で中毒死540人…03年までの23年間読売新聞

 1981〜2003年の23年間に、都市ガス地域だけで、湯沸かし器やストーブ、コンロなどのガス器具使用により、一酸化炭素(CO)中毒とみられる死亡事故が少なくとも約400件発生、約540人が死亡していたことが分かった。

 経済産業省のデータを基に読売新聞が集計したもので、事故が多発していたにもかかわらず、長年にわたり、ガス器具使用に伴う危険が見過ごされてきた実態が改めて浮かび上がった。

 集計によると、ガス機器最大手「リンナイ」製品での事故がクローズアップされている小型湯沸かし器では、80件の事故で141人が死亡。ガスコンロでは93件の事故で109人が死亡していた。

 大型湯沸かし器は、62件で82人が死亡。小型湯沸かし器と合わせると、湯沸かし器での死亡事故は140件を超え、全体の3分の1余りを占めた。

 今月10日に神戸市の夫婦がCO中毒死した事故で使われていた金網式ストーブを含むガスストーブでは、61件の死亡事故が起き、76人が命を落としていた。このほかガスホースが外れるなど、ガス栓に絡む事故でも25人が死亡している。

 約400件の死亡事故の発生時期を年代別にみると、80年代が73%を占め、90年代は23%。2000年以降は4%。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070214it01.htm?from=top