コロンビア軍が左翼ゲリラ鎮圧のために除草剤を空中散布し、隣国エクアドルで農作物や住民の健康に被害が出ている問題で、国境地帯のエクアドル住民らが8日、首都キトで抗議のデモをした。エクアドル政府は、コロンビアからの避難民への居住合法化を検討している。
コロンビア紙「ティエンポ」が伝えた。デモ参加者は約60人で、コロンビア大使館前で除草剤散布に反対の声を上げた。
一方、エクアドルのラレア内務相は「人権のため」として、コロンビアから流入する避難民の実態把握と、居住合法化を打ち出した。内務相によると、国連難民高等弁務官事務所に対し、約2万5000人が亡命申請をしているという。