同書は昨年、オーストラリアで出版された。抗議文では、天皇ご一家をめぐって「事実無根の極めて侮蔑(ぶべつ)的な記述」があると指摘。外務省は「日本国の象徴である天皇陛下をはじめ、皇室の方々を侮蔑しており、日本政府として看過できない」としている。
宮内庁の書簡は、両陛下のハンセン病への取り組みを無視した著書の内容に絞って、事実と異なっているとして著者に見解を求めている。
01年、ドイツ有力紙の付録誌が皇太子さまを中傷する写真を掲載したとして、現地の日本大使館が抗議した例がある。
http://www.asahi.com/national/update/0213/TKY200702130382.html