期限切れ原料の使用問題発覚から1カ月が過ぎた不二家。3月にも、洋菓子工場の操業とフランチャイズ店などでの製品販売の再開を目指すが、消費者の信頼を取り戻すのは容易ではない。
業界最大の書き入れ時であるバレンタイン商戦を手をこまねいて見送るしかなかった同社。桜井康文社長は12日、閉店を余儀なくされている関東地区のフランチャイズ店のオーナーに謝罪し、販売再開時期について「2月中に時期を決めたい」と説明したという。
有識者で作る「外部から不二家を変える」改革委員会は今月中に改革案をまとめる見込み。品質管理についても山崎製パンから技術支援を受け、米国の厳しい基準を徹底させる方針を打ち出すなど、同社は3月中の再開を見据えている。
販売停止が長期化すれば業績も悪化するばかりなので、不二家としては1日も早く再開したいところ。もっとも、消費者の信頼回復がなければ、販売再開に踏み切っても売り上げが以前の水準まで回復するかは不透明。不二家にとってここからが本当の正念場といえそうだ。
ZAKZAK 2007/02/13