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2007年02月12日(月) 00時00分

添加物の実態、「食品の裏側」安部さん語る朝日新聞

 身近な食品に含まれる添加物の実態を記した「食品の裏側」の著者、安部司さん(55)が11日、高松市のサンポート高松で講演した。安部さんは、食品添加物を実際に使ってみせたうえで「添加物がどれだけ入っているか知ったうえで、自分の判断で食品を選んで欲しい」と訴えた。
 保育士や保健師、主婦らでつくる「子どもの心と身体を考える会」が企画した。
 安部さんは約60種の食品添加物を持参。実際にこれらの粉を混ぜ合わせて、無果汁ジュースや豚骨スープをつくった。添加物を使った食品には「安さ」「調理の簡単さ」「見た目の美しさ」といったメリットもあるとした上で、聴衆に「添加物の使用をだれかの責任にするのでなく、食品を選ぶのはあなたです」などと呼びかけた。
 講演を聴いた2児の母の坂上加代さん(41)は「食品添加物は使わないようにしているが、ゼロとはいかなかった。添加物を使った食品の安さやうまさにだまされている面もあり、勉強になりました」と話していた。

http://mytown.asahi.com/kagawa/news.php?k_id=38000000702120003