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2007年02月10日(土) 00時00分

リンナイ 点検費用無料に テレビCMは自粛 ユーザーからの問い合わせに追われる「お客様センター」=10日、名古屋市中川区のリンナイ本社で(佐伯友章撮影) 中日新聞

 ガス器具最大手「リンナイ」(名古屋市)製の湯沸かし器で一酸化炭素(CO)中毒事故が5件発生し、3人が死亡、12人に中毒症状が出ていた事故を受け、同社は10日、問題機種の点検費用を無料にするほか、11日以降、当面テレビコマーシャルを自粛することを決めた。点検費用をめぐる同社の説明は、9日夜から10日未明にかけて二転三転し、ちぐはぐな対応が露呈した。

 名古屋市の本社で10日未明に記者会見した内藤弘康社長は「何らかの対応は必要だが、決まっていない」と発言した。

 これに先立つ東京・経済産業省での会見では、幹部社員が無料点検の実施を発表。会見終了後に「無料でなく有料で」と訂正したため、中日新聞は10日付朝刊で「有料」と報道した。

 リンナイは午前中、9日夜に設置した緊急対策本部の会議を本社内で開催。本部長の内藤社長以下、部長級以上の26人が出席して、点検作業の進め方など今後の対策を協議した。

 点検費用を無料にすると決めたが、リコール(無料の回収・修理)については「対応を決めていない」(広報)としている。

 顧客からの問い合わせに応じる窓口「お客様センター」には朝から、電話が相次いだ。リンナイによると、午前10時半までに185件あったという。全国の支社や支店、営業所などでも顧客対応に当たっている。


http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070210/eve_____sya_____005.shtml