関係者によると、事故を起こしていたのは、判明しているだけで大手家電メーカーなど三社の製品。十一件のうち二件はメーカー名が不明だった。
いずれもリンナイ製品と同じくガスの燃焼に室内の空気を利用し、排ガスを室内に戻す「開放式小型湯沸かし器」。リンナイの事故と同様、ほこりやすすが付着して不完全燃焼を起こしたり、換気が不十分だったケースが多いという。
経産省もこれらの事故を、ガス会社からの報告で発生直後に把握していたが、使用方法に問題があった可能性が高いと判断し、公表していなかった。同省やメーカーによる利用者への注意喚起の在り方が、あらためて問われそうだ。
死亡事故は、二〇〇〇年七月、北海道で家電メーカー製の湯沸かし器を使用していた一人が死亡。〇五年十二月には、東京都内で大手ガス器具メーカーの製品で一人が死亡した。
この二社の製品は、不完全燃焼の防止装置が付いていない古いタイプだった。
一方、防止装置付きの別のメーカーの製品でも〇五年に二件の事故が相次ぎ、計十一人がCO中毒になった。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070210/eve_____sya_____000.shtml