報告書では、「納豆ダイエット」を取り上げた一月七日放送分について、「捏造行為の多くは(番組制作を孫請けした制作会社)アジトのAディレクターの独断により単独で行われた」と強調。「同社社長・プロデューサーがこれを知りながら制止・通報せず、日本テレワークのプロデューサー四人と当社(関テレ)プロデューサー二人が監督責任を果たせなかった」とし、関テレや、制作を請け負った「日本テレワーク」、およびアジトの他のディレクターの関与を否定している。
米国の大学教授のインタビュー映像に架空の字幕を入れたことについて、Aディレクターは「スタジオ収録まで日にちがないうえ、ダイエット実験もスタートしていた。戻るに戻れないという気持ち」と説明したという。関テレが捏造を見抜けなかったことに関しては、「技術に長(た)けた優秀なディレクターが巧妙に構成・表現したVTRは、虚偽を見抜くことが極めて難しい」と釈明。「年末年始の単発番組制作が集中し、内容チェックの態勢が手薄になっていた」などと釈明を重ねている。
また、他に捏造の疑いが持たれている八本のうち、「みそ汁ダイエット」については、「正確に翻訳して放送したとはいえない」としたほか、「顔やせ」と「小豆」については「調査中」、残りは捏造を否定した。
報告書の内容をめぐっては、菅義偉総務相が、経営責任を明確化した報告書を今月中に再提出するよう求めている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070210/mng_____sya_____011.shtml