不二家の桜井康文社長は9日、記者会見し、操業を停止している洋菓子5工場について、「何とか2月中にはめどをつけ、早期の再開にこぎつけたい」と述べ、月内の操業再開に意欲を示した。
桜井社長が具体的な再開時期のめどを示したのは初めてだ。
不二家は製パン最大手の山崎製パンから品質管理などの技術支援を受け始めている。桜井社長は「『顧客の信頼を得られるかな』という希望がわいてきた」と語った。
山崎パンによる不二家への資本参加については「いろいろな可能性はあると思うが、まず製品のセーフティー(安全性への取り組み)を進める。そこがないと話が進まないと理解している」と述べた。
不二家は同日、農林水産省の行政指導に応じて、消費期限の設定の厳格化や、品質管理を担当する組織の整備などを盛り込んだ改善報告書を提出した。