原告は同協会と、横綱朝青龍や五大関ら名前の挙がった十七力士。今後は賠償請求額を決定し、三月には提訴の見通しという。被告はほかに週刊現代の発行人と、記事を執筆した武田頼政氏。
日本相撲協会が同誌の発売後、個別に力士らを事情聴取し、全員が疑惑を否定。このほど、該当力士へ配布した委任状を回収し、訴訟を起こす意思を確認していた。
同協会の伊佐次啓二弁護士は「放っておいたら(報道が)エスカレートする可能性もあるので、毅然(きぜん)とした対応が必要との声が強かった。力士の何人かは出廷していただくことになると思う」と徹底的に争う姿勢を示した。刑事告訴する可能性もあるという。
■聴取もとに提訴
高砂広報部長(元大関朝潮)の話 伊佐次弁護士が力士、親方から行った事情聴取をもとに、相撲協会として名誉棄損で民事で提訴することになった。今日の理事会でも報告した。
■窮地陥るのは協会
週刊現代編集部のコメント ノンフィクションライターの武田頼政氏と本誌は緻密(ちみつ)な取材を続けてきました。十分な取材に基づいて掲載に至ったもので、内容には自信を持っております。舞台が司法の場に移っても堂々と主張していくことに変わりはありません。窮地に追い込まれるのは日本相撲協会の方ではないかと考えております。誌上でも疑惑の追及を続けてまいります。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070209/mng_____sya_____006.shtml