記事は、名古屋市中村区の女性が、医療費還付金の返還名目の詐欺被害に遭い、障害がある長男の将来にと、長年ためてきた約500万円をだまし取られた、との内容。
4日朝から「家族を何とか支援したい」との問い合わせが多数あり、中日新聞社会事業団が支援金の受け付けを始めた。7日現在で23件、計約95万円が寄せられている。
現金書留の封筒には手紙も同封され、名古屋市瑞穂区の女性は「これに負けず、早く元気に」と励まし、障害児を家族に持つ女性は「つらかったでしょう。希望を捨てないで」とつづった。同市緑区の女性は「善良な人たちをだます手口は、やり切れなく腹立たしい」と憤った。
メールも計20通寄せられ「新聞を読んで涙が出た。力になりたい」…。こうした温かい便りは、東京新聞(中日新聞東京本社)やインターネットで記事を読んだ関東地方の人からも届いている。
女性の夫は「皆さんのお言葉や支援は大変うれしい。頂いたお金は息子のために使いたい。励ましの声に感謝し、私たち家族も一生懸命生きていきたい」と話している。
中日新聞社は、社会事業団を通じて、後日、家族に支援金を手渡す。問い合わせは同事業団=電052(221)0580=へ。
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070208/mng_____sya_____003.shtml