同課によると、石川容疑者らは2人1組で高齢者宅を訪問し、祈祷(きとう)師役の1人が姓名判断などで客の不安をあおり1本10万−50万円で印鑑を販売。2004年4月から約2年半で計約2億8000万円を売り上げていた。同社は社員に姓名判断の教育を受けさせていたといい、県警は会社ぐるみの犯行の可能性もあるとみている。
調べでは、6人は05年10月−06年9月、3組に分かれて佐賀県の無職の女性(76)ら3人の自宅に上がり込んで「息子さんは字画が悪い。大病する」「家相が悪く、家族に不幸が続く」などと繰り返し、「印鑑を作れば何もかも良くなる」と印鑑の売買契約をしつこく迫った疑い。被害者3人はそれぞれ印鑑1−3本を購入していた。
6人のうち4人は容疑を認め、2人は「大病する」と言った記憶はない、などと一部否認しているという。
県警は06年11月、同社本社や福岡、北九州支社などを家宅捜索し裏付け捜査を続けていた。
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070208/mng_____sya_____014.shtml