「130万人に迷惑を掛けた。(会社の)根幹を揺るがす不具合」と猛省するのは三菱電機の下村節宏社長(61、写真)。昨年、同社製の携帯電話に使用された三洋電機子会社製の電池パックで、充電中などに破裂の恐れがあると分かり、130万個という大規模回収を余儀なくされた。公表を先延ばしにした対策のまずさにも批判が集まった。
業績自体は好調を維持している。5年連続の増益達成もほぼ確実だ。だが、業績が良いからこそ「リスクは心の中にある」と気の緩みを戒める。「CSR(企業の社会的責任)が最重要。(問題の)教訓を生かしてルールを守った活動を進める」と話す。
ZAKZAK 2007/02/08