記事登録
2007年02月08日(木) 00時00分

強度不足 仮設校舎建設 観音寺・柞田小読売新聞

仮設校舎の基礎工事が始まった柞田小グラウンド(観音寺市で)
 コンクリート強度不足で校舎2棟が使用禁止になった観音寺市柞田町の市立柞田小(藤田都明校長)で7日、仮設校舎の建設が始まった。軽量鉄骨2階建て延べ約1780平方メートルで、新年度から使用する。仮設校舎はグラウンドの3分の1ほどを使って建てられ、普通教室8、特別教室3のほか、図書室、職員室、保健室などが各1室設けられる。3月末ごろ完成する予定。

 同小は昨年11月、1955年に建てられた2階建て校舎の2階部分(310平方メートル)に強度不足が発覚し、隣接する校舎を含めて計2棟の使用を中止。教室があった2、4、5年生が、理科室など特別教室に移動して授業を受けている。

 市教委は「児童は新しい環境にも慣れた様子で、落ち着いて過ごしている」とし、使用を中止した2棟は夏休みを使って取り壊し、新しい校舎は2009年3月ごろの完成を目指す。

 県内の学校ではほかに、昨年8月、善通寺市の中学2校でコンクリート強度不足が見つかり、東中では同12月から、仮設校舎で授業を実施している。

 県教委は各市町教委に対し、昭和30年代以前の学校施設の耐震診断を行うよう通知。対象となる93棟(39校)のうち、さぬき市の23棟(8校)と、琴平町の8棟(1校)の結果が今月中に判明する以外は、診断が完了している。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagawa/news001.htm