県警によると、2人は横浜市旭区白根町、配管工星信寛(36)、同市緑区三保町、会社員鮫島剛(36)の両被告。詐欺罪などのほか、逮捕・監禁罪でも起訴されている。
調べでは、2人は昨年4月12日午前10時45分ごろ、同市緑区内の地方銀行支店で、知的障害者の男性名義で不正に入手した運転免許証を使って預金口座を開設し、通帳1通をだまし取った疑い。
2人は、施設から帰宅する知的障害者の後をつけ、住所などを特定。別人になりすまして住民票の写しを不正に入手し、横浜市内の運転免許試験場で原付きバイクの試験を受け、免許証を取得していたという。
2人はこうした手口について、「インターネットの犯罪手口を紹介するホームページで知った。障害者は免許を持っていないことが多く、犯行が発覚しにくいと思った」と供述しているという。
2人の仲間が多額の自動車ローンを抱えており、このローンの引き落とし口座として、不正に開設した口座を指定していたという。しかし、口座には残高がなく、ローン会社は引き落としができなかったとみられる。
県警は金融機関への借り入れや、ローン返済を免れる目的で免許証を不正に入手していた可能性が高いとみており、詳しい動機を調べている。
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