調査結果を受け、6日付で丹羽カメラマンを諭旨解雇とし、指導・監督を怠ったとして武内健二ゼネラルマネジャー兼東京本社編集局長と山口百希東京本社編集局写真センターマネジャーを更迭、減給するなど上司計5人を処分した。
新たに判明した盗用は今年1月26日付朝日新聞名古屋、西部両本社夕刊などに載った「暖冬で唐辛子移動」のスケッチ記事。同月21日付の新潟日報朝刊の記事を見ながら書いたという。「雪さらしはあくを抜きまろやかに仕上げるために欠かせない」など、2カ所の語句が全く同じだった。
もう1本は、1月21日付朝日新聞富山版の記事。大岩山日石寺で滝に打たれる白装束の信者たちを、1年前の読売新聞富山版記事を下敷きに書いていた。
丹羽カメラマンは昨年4月、新潟に赴任。約20年ぶりに記事を書くことに「自信がなく、プレッシャーを感じていた」という。多くの取材は同行記者が原稿を書いたが、16本は自分で記事を書いた。このうち3本で他紙から盗用した。昨年末までは朝日新聞の過去の記事を参考にしたが、年末年始に新年企画などに追われ、「本社から遊んでいると思われるのではないかと焦りの気持ちがあり、ついつい気が緩んだ」という。他紙の記事を切り抜くなど保存して「たまたま手元にあった」と盗用を認めた。
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070207/mng_____sya_____004.shtml