処分場では、周辺への環境汚染を防ぐため、場内の地層に浸透した水を3カ所の井戸に集め、週に1回の割合で処理施設を稼働させ、浄化処理している。地下水や処理水は2001年3月から定期的に検査している。
県によると、調査は処分場内西側に新たに2カ所を追加して計9カ所で実施。その結果、処理水から、基準値(1リットル当たり1兆分の1グラム)の1・5倍のダイオキシン類が検出された。
処理水は処分場内に戻しており、場外への影響はないという。昨年3月の前回調査では、基準値の約30分の1だった。
このほか、基準値を上回ったのは、化学的酸素要求量(COD)と鉛が2カ所、ホウ素は6カ所、ヒ素が3カ所だった。
県最終処分場特別対策室によると、処理施設には砂ろ過の過程で不具合があった形跡もみられるという。このため。昨年12月に停止させ、原因を調べている。
(本安幸則)
http://www.chunichi.co.jp/00/sga/20070207/lcl_____sga_____001.shtml