交通事故で死亡した児童らの写真を遺族に無断でインターネットのホームページ(HP)に掲載していた東京都あきる野市草花、羽村市立小学校勤務・渡辺敏郎教諭(33)(自宅待機中)が、別の子どもの裸の写真を知人に譲り渡していた疑いが強まり、警視庁少年育成課は7日にも、渡辺教諭を児童買春・児童ポルノ禁止法違反(提供)の疑いで逮捕する方針を固めた。
同課では、渡辺教諭が子どもの裸の写真を入手した経路を追及するとともに、事故死した児童らの写真をHPに無断転載した経緯についても調べる。
調べによると、渡辺教諭は昨年、児童ポルノに該当する子どもの裸の写真を、知人男性に電子メールで送信した疑い。
「クラブきっず」と題した渡辺教諭のHPには、片山隼君(当時8歳)ら交通事故で死亡した児童や幼児計6人の写真が、遺族作成のHPから無断転載されていたほか、国内外で事故死した児童らの遺体の写真などが掲載されていた。
このうち、2002年に名古屋市緑区で事故死した片岡樹里ちゃん(同3歳)の写真について、愛知県警は昨年9月、渡辺教諭を著作権法違反容疑で書類送検した。しかしHPは昨年11月下旬まで公開されていたため、6人の遺族は12月、HPに子どもの全裸写真などが掲載されていたとして、児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑などで告発。同課は12月下旬、勤務先の小学校や自宅などを捜索した。