山梨日日新聞社は6日、同紙が1月31日付朝刊に掲載した柳沢伯夫厚生労働相の「産む機械」発言をめぐる社説に神戸新聞、西日本新聞の社説から盗用した記述が計10カ所あった、と発表した。外部からの指摘で社内調査した。
山梨日日新聞社によると、社説は「厚労相『産む機械』発言 少子化対策に支障あり」で、小林広・論説委員長(56)が執筆。2社のホームページに掲載されていた1月30日付の社説から引き写したという。
同委員長はこれまでも社説執筆に当たり、他社の論調を参考にしており今回もその段階で参考にしたというが、同社は盗用と判断した。
同委員長も「考えが甘かった。盗用と言われても仕方ない」と話しているという。
同社は、調査委員会を設置して原因究明を急ぐとともに、過去の社説についても検証を進め結果をできるだけ早く公表する。また、関係者を厳正に処分するとしている。
西川勝仁常務は「読者の信頼を損ね、各言論機関の皆さまにもご迷惑をお掛けした。深くおわびする」としている。
ZAKZAK 2007/02/07