リコール対象は1990−2005年の大型車で、うち約1万3000台は3年前の旧型ハブのリコール時に新型ハブに交換しており、最新型ハブに交換する今回は再リコールとなる。
旧型ハブのリコールは横浜市で02年に母子3人が死傷した車輪脱落事故を受けて04年に届けた。新型ハブは、旧型の1・2倍以上の強度があるが、昨年10月に鹿児島県で破断による車輪脱落が発生。今回交換する最新型は新型の10倍の強度があり廃車まで交換不要の半永久部品としている。
最新型ハブは、前輪に重量がかかる05年モデルの大型車用として、旧型をリコールした04年末から製造されていたが、同社は当時、「強度が十分」という理由で、最新型ハブではなく新型ハブを旧型ハブのリコール対策品とし、国交省も認めていた。
新型ハブ設計時の使用想定は、ハブに亀裂が入る原因となるボルトの締めすぎを設計基準の1・6倍以内としていたが、昨年11月からの緊急点検で、大半の大型車の運転士や整備士らがそれ以上に締めすぎている実態が判明。使用想定の前提が崩れ、同社は新型ハブのリコールを決めた。
3年前に新型ハブを旧型ハブのリコール対策品とした点について、同社は「ボルトの締めすぎなど使用実態の設定が甘かった」と釈明し、国交省も「整備の基準が守られておらず、判断が甘かった」としている。
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070207/mng_____sya_____003.shtml