福岡県警によると同社は福岡、北九州両市をはじめ全国に11支社を展開。1996年以降、全国の消費生活センターに918件の苦情や相談が寄せられており、同県警は被害総額は数億円に上るとみている。
調べでは、従業員数人は2005年8月から昨年4月にかけ、山口県内の女性=当時(74)=ら60−70代の数人の女性宅を訪問。「息子さんの名前の字画が悪い」「印鑑を作れば運勢が開ける」などと繰り返し不安をあおり、印鑑購入の契約を迫った疑い。
印鑑は市価3万円前後とみられるが、約3倍から十数倍で販売。被害者数人は1本約9万円から30数万円で、2−4本を購入していた。県警は昨年11月、同容疑で名古屋本社や福岡、北九州支社など関係先4カ所を捜索した。
県警によると、同社は従業員が祈祷師役と営業員に役割分担し、2、3人で高齢者宅を訪問。祈祷師役の従業員が羽織はかま姿で「事故に遭ったりして早死にしますよ」などと不安をあおる手口だった。
営業員はまず表札の販売を持ち掛け、応じた契約者を再度訪問して印鑑の購入を勧誘。購入を渋ると「家を守りたくないのか」と机をたたくなどして数時間にわたり居座ることもあったという。
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070207/eve_____sya_____025.shtml