この調査は都民を対象としたもので、石原氏を「支持する」は53%で、就任3年後の02年4月の78%をピークに右肩下がり。一方で、「支持しない」が35%と過去最高になった。
石原氏は就任後、高い支持率を維持。「環境」「治安」問題を中心に評価を得ているが、ここにきて多額の海外出張費や交際費、都政の私物化疑惑が噴出。今回の調査でも、公金の使い方について、「適切だ」が19%で「適切でない」は64%。また、「タダ働き」としていた四男の海外出張で日当の支度料が支払われるなど、四男の都政関与についても「適切だ」が18%、「適切でない」は63%に上った。
とはいえ、支持率は依然、高水準。知事交際費について先月末、東京地裁が「社会通念を逸脱した費用」と認定し、知事側一部敗訴の判決を下すなど、逆風にさらされる中、それでも都民の過半数が石原氏を支持するという結果になっている。
先月末に開いたシンポジウムで、石原氏は「朝日新聞にわけわからないことでいじめられている」と自虐的に語っていたが、今回の都民の声をどう受け止めるのか。また、都知事選に向けて候補者を絞りきることすらできない民主党の受け止め方も注目される。
ZAKZAK 2007/02/07