ユダヤ系の米人権団体「中傷反対連盟」(ADL)は6日、一時に比べ活動が下火になっていた白人優越主義の秘密結社クー・クラックス・クラン(KKK)が、移民問題などを背景に最近の数年で息を吹き返し、復活の動きを見せ始めているとする報告書を発表した。
ADLによると、KKKは米南部の組織との印象が強いが、最近は中西部のアイオワやネブラスカ、東部のメリーランドやニュージャージーなど従来は活動が見られなかった各州にまで拡大している。
ネオナチとの協力関係も強めており、若いメンバーの中にはトレードマークの白いとんがりずきんにガウンを着用しない者もいる。報告書は、KKKが移民問題や同性結婚、都市犯罪など「関心を呼ぶ問題」を活用、「驚くべき復活を経ている」と強調した。(共同)
ZAKZAK 2007/02/07