米フロリダ州オーランドの警察は5日、米航空宇宙局(NASA)の女性宇宙飛行士リサ・ノワク容疑者(43)を誘拐未遂、暴行などの疑いで逮捕した。ロイター通信など複数の海外メディアが報じた。
報道を総合すると、ノワク容疑者は同僚の男性宇宙飛行士(41)をめぐり、恋敵と思った女性を5日未明、オーランドの空港で待ち伏せ、誘拐しようとするなどした疑い。駐車場で車の窓越しに女性に催涙スプレーをかけ、乗り込もうとした。女性の通報で駆けつけた警官に逮捕された。
昨年7月にスペースシャトル・ディスカバリーで初飛行したノワク容疑者は既婚で、子どもが3人いる。被害者はフロリダ州のケネディ宇宙センター近くの空軍基地に勤めており、宇宙飛行士の本拠地のテキサス州ヒューストンから飛行機で戻ったところだった。
ノワク容疑者はヒューストンからオーランドまで約1600キロを車を飛ばし、待ち伏せていた。休憩なしで走るため、宇宙飛行士が使う大人用のおむつをし、かつらや眼鏡で変装するなどしていた。現場からは鉄製のつちや折り畳みナイフ、空気銃などが見つかった。「脅かすだけで傷つけるつもりはなかった」と言っているという。