米国務省は5日、北朝鮮向けに自由や民主主義を訴えるラジオ放送を1日10時間中断なしで行うことを盛り込んだ08会計年度の予算案を発表した。政府傘下のラジオ局「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」「ラジオ・フリー・アジア(RFA)」を通じて放送する。
両局などを所管する「放送理事会」に約6億2000万ドル(750億円)を支出。北朝鮮やキューバなどに向けた放送に重点的に取り組むとしている。VOAは現在、北朝鮮向けに1回1〜2時間の番組をさまざまな周波数で流しており、RFAは1日4時間、朝鮮語放送を行っている。
北朝鮮向けのラジオ放送の強化は、04年10月に成立した北朝鮮人権法で求められていた。