畑容疑者らは約100人から少なくとも数億円を集めたとされ、東京地検は全容解明を目指す。
調べなどによると、畑容疑者は2004年2月から3月にかけて、富山県の会社役員に「沖縄に農事組合法人をつくって介護施設を建設すれば、8割は国の補助金で賄える」などとうそを言い、法人設立費用などの名目で計約920万円をだまし取った疑い。
会社役員は知人を通じて畑容疑者と知り合ったという。
農事組合法人に介護事業は認められておらず、登記費用もほとんどかからないことが分かり、会社役員は畑容疑者を東京地検に告訴した。
また会社役員らは計約5000万円の損害賠償を求めて提訴。東京地裁は05年3月の判決で畑容疑者らに請求通りの支払いを命じ、畑容疑者らは控訴している。
畑容疑者らは自民党の金子善次郎衆院議員(比例代表北関東ブロック)が代表理事を務める「農事組合法人アジア・アグリ連合会」(解散)を設立。畑容疑者は会長を務め、03−04年に農事組合法人設立名目の詐欺を繰り返したとされる。
金子議員は「広告塔として利用された」と話している。
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070206/eve_____sya_____011.shtml