不法滞在の中国人女性が出産した子どもを自分の戸籍に入れて児童手当などをだまし取ったとして、神奈川県警多摩署は6日、川崎市多摩区の無職の女(36)と、その夫(30)を電磁的公正証書原本不実記録・同供用、詐欺の疑いで横浜地検川崎支部に書類送検した。
調べによると、2人は、夫のいとこにあたる中国人の女性(27)が2002年7月に産んだ男児を、自分の第2子として戸籍に入れたほか、昨年5月までの間、同市から児童手当や出産育児一時金など計102万5330円をだまし取った疑い。
いとこは出産後、行方が分からなくなっており、男児は親類が引き取り、中国で生活している。
2人は「当時、いとこを助けるために戸籍に入れた。手当をだますつもりはなかった」と供述しているという。