農事組合法人「アジア・アグリ連合会」(解散)による詐欺事件で、東京地検刑事部は6日午前、同連合会の元理事、畑隆氏容疑者(65)(東京都千代田区)を詐欺容疑で逮捕した。畑容疑者は容疑を否認しているという。
調べなどによると、畑容疑者は、富山県内の会社役員に「沖縄に農事組合法人を設立すれば、福祉介護事業ができ、国から介護施設の建設費用の8割相当の補助金が出る」などとウソをつき、2004年2〜3月に、会社役員から3法人の登記費用名目などで計約922万円をだまし取った疑い。
関係者によると、畑容疑者は「大物華僑」を自称し、通常は「葉剣英」と名乗っていた。畑容疑者が設立に関与した法人は少なくとも73に上り、自民党衆院議員の名前を使うなどして、多額の資金を集めていたという。
農事組合法人が福祉事業を行うことは認められておらず、73法人はいずれも農水省などへの届け出もなかった。同省の命令などを受け、05年3月までに全法人が解散している。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070206i104.htm?from=main1