金融庁がまとめた預金口座の不正利用に関する統計によると、振り込め詐欺やヤミ金融などの関連口座として金融機関が強制的に解約した件数が2006年は前年比5・8%減の1307件だった。
口座解約の前段階として、入金や出金を停止させたケースは同45・3%減の992件で、同庁では、金融機関が口座の身元確認を厳格化したことを受け、不正な取引自体が減っているとみている。
金融庁が金融機関に、詐欺や架空請求など不正な取引の情報を提供した件数は同26・5%減の2452件だった。
金融庁は03年9月から3か月ごとに不正口座に関する統計をまとめて公表している。件数のピークは04年1〜3月で2171件の情報提供があったが、06年10〜12月には563件まで減少している。金融庁は「現金振り込みのルールが厳格化された今年1月以降は口座の不正利用はさらに難しくなる」とみている。