フジテレビ系の日曜日午後9時台は、79年10月に始まった「花王名人劇場」以降、花王(本社・東京)が単独でスポンサーとなり、関西テレビが制作を担当。80年代の漫才ブームのきっかけとなった演芸番組や、ドラマ「裸の大将」シリーズなどをヒットさせてきた。
96年10月から「発掘!あるある大事典」、04年4月からは後継の「2」を制作。平均視聴率15%前後を維持する同局の看板番組だった。
全国ネット番組はローカル番組よりもCM単価が高く、特にゴールデンタイムの番組は大きな収入源。06年9月中間期の同局の全国ネット番組売上高は約85億円で、売上高全体の24%を占めた。同局は、「あるある」やフジテレビとの共同制作を含め6本の全国ネット番組を制作していた。
同局によると、2日に開かれたフジテレビ系列27局の東京支社長会の席上で、関西テレビ側から「視聴者やスポンサーの信頼を裏切り、放送界全体にも迷惑をかけた。深く反省し一つのけじめとして、長年、制作とセールスの責任を担ってきた枠を系列ネットワークに返上する」と申し出て了承されたという。
4月からの新番組については、フジテレビが制作するとみられる。