3日午後3時半ごろ、新潟市大淵の菓子店「大阪屋」本社工場から「気分が悪い従業員がいる」と119番通報があり、従業員10人が病院に搬送された。いずれも一酸化炭素中毒で症状は軽いが、吐き気を訴えた4人は入院した。
新潟南署の調べによると、同工場1階のケーキ製造フロアで、同日午後1時ごろから、トレーの洗浄作業をしていた従業員が「頭が痛い」などと頭痛や嘔吐(おうと)を訴えた。
このフロアでは40人が作業していたが、体調不良を訴えた従業員はいずれも、5台ある給湯器のうち1台の近くで作業していた。
この給湯器は、パロマ社製の「PH—81M」型。給湯器内の炎は通常青色だが、作業中に赤かったのを従業員らが確認していたという。同署では給湯器の不完全燃焼が原因とみている。パロマによると、この給湯器はリコール対象品ではない。
パロマ新潟営業所の栢割康行所長は「同型機種の給湯器での事故報告は受けていないが、今後も引き続き調査を進めたい」としている。