この生徒は1月30日、工学部情報システム学科の一般入試を受験した。大学側は試験終了後、会場で「飛び入学は認めておらず、君は受験資格がない」と生徒に言い渡した。
大学や生徒の父親によると、生徒が願書を出した後、大学は父親に連絡をとっていた。担当者は「口頭でやりとりしただけで受験票を送ってしまった」と陳謝している。
「飛び入学」は、98年度入試から数学か物理学の分野に限って各大学の判断で実施が認められた。01年の学校教育法改正で分野を問わず可能となり、昨年度の入試では6大学が募集した。
生徒の父親は「認定試験で合格点を取っていたので、受験できるものと思いこんだ。大半の大学が実際には『入学時点で18歳以上』を条件としており、それを入試要項に明記するなど対策をとってほしい」と話している。