陸上自衛隊第14旅団(香川県善通寺市)所属の3等陸曹が昨年夏、自宅の私有パソコンから、教育訓練に関する業務用データをファイル交換ソフト「ウィニー」を介してネット上に流出させていたとして、陸自は来週中にもこの隊員を処分する方針を固めた。
防衛省は、流出した中に秘密情報は含まれていないとしている。
同省・自衛隊では、昨年4月に情報流出防止の抜本的対策をまとめた以降も、少なくとも4件の流出が確認されたことが既に判明しており、今回はその中の1件。対策後の流出のため、厳しい処分となる見通し。
同省によると、この隊員は、数年前から無許可で、私有パソコンを職場に持ち込み、業務に使っていた。その後、自宅に持ち帰り、パソコンにウィニーを入れたため、昨年夏ごろ、ハードディスクに残っていた業務用データが流出したという。
同省では昨年2月、海上自衛隊護衛艦からの情報流出が発覚し、同4月にまとめた抜本的対策で、過去に私有パソコンで使った業務用データを消去するよう指示していたが、この隊員はそれを怠っていた。