会見で事情を説明する加藤雅己取締役(右)ら=2日午後10時59分、大阪市浪速区で
産経新聞社は2日、1月29日に発覚した最高裁主催フォーラムへの動員問題をめぐり住田良能社長を減俸30%3カ月とするなど10人の処分を発表し、夜になって新たな4件を記者会見で発表した。うち3件は1月29日の発表時点で事実を把握していたが、「詳細がわからないので発表しなかった」と説明している。
同社の主催行事で動員が明らかになったのは、「モノ作り・人作り地域フォーラムin和歌山」(06年5月、中小企業基盤整備機構近畿支部と主催)=動員数100人▽「防災・減災フォーラム2005in大阪」(05年7月、全国地方新聞社連合会と主催、国土交通省など後援)=同15人▽「同in和歌山」(同)=同66人▽「Let’sシンポジウム裁判員制度を知ろう@和歌山」(06年12月、法務省、最高検と主催)=同99人。
同社によると、和歌山の三つのイベントでは販促会社に1人集めるごとに3000円の報酬が支払われた。大阪では人材派遣会社に5000円で依頼した。
一方、岩手日報社は、盛岡市で開いた内閣府と共催のシンポジウム(04年10月)で、38人に1人2700円を支払った。
河北新報社は、仙台市で開いた厚生労働省と共催のシンポジウム(05年12月)で派遣会社に24万2000円を払い、学生を中心に54人を動員した。
西日本新聞社は、独立行政法人科学技術振興機構などと共催のフォーラム(06年7月)で、76人に1人あたり4200円、26人に1人あたり5000円の計44万9200円の謝礼を支払ったという。
http://www.asahi.com/national/update/0202/OSK200702020106.html